「値上げ」「バイトテロ」の根本は「少子化」!?

あくまで素人として想像しているだけなのだが、「少子化」を放置してきた
ツケがここにきて噴出しているのではないだろうか。
つまり「人手不足」という社会問題である。
政府はその対策として付け焼き刃的に「移民政策」を強引に押し通したが、
ここではそれについては取り上げない。
現に発生している「これは人手不足が原因ではないか」と思われる
問題について、少し述べてみる。


この3月から、一部の食品の値上げが実行された。
値段据え置きのものでも、目に見えて量が減らされているため、
実質値上げというものもある。
これはマスコミの報道では、「原材料費の高騰のため」と説明されている。
しかし、これだけでは素直に納得できない。
地球温暖化をはじめとする異常気象に見舞われることは多いが、そこまで
生産高が落ちているものなのだろうか。


私はここに「人手不足」という要因が存在するのではないか、と
推測している。
「原材料費」というものを広く「生産コスト」ととらえ、人手不足の
ために生産や加工を効率よく行うことが難しい状況にあるのではないか、

ということである。


もちろん、第一次産業第二次産業において、機械化が進んでおり、
場合によってはAIの導入で人手不足を補えているケースもある。
しかし、全ての生産者や加工業者がそれらを導入しているわけではないし、
手先の作業や商品の選別など、人間でなければ対応できない部分も
まだまだ多い。
こうして生産効率が従来よりも、「少しだけ」ダウンする。
あくまで「少しだけ」である。
しかし、需要は全く変わらない。
下手をすれば、国産品志向が強まって、需要が高まっているのかも
しれない。
だとすれば、当然ながら需給関係から値段は上がらざるを得ない。


ちなみに、農産物や食品に関しては、EPAの影響や種苗法の撤廃など、
他にも様々な要因が存在するとは思うが、それらに関しては全くの
知識不足なので、ここでは言及しない。


もう一点、実はこれも「人手不足」に起因しているのでは? と
思える問題がある。
それが昨今、ワイドショーでも大きく取り上げられた「バイトテロ」だ。
コンビニや飲食店で、アルバイト店員が不適切動画を撮影し、
仲間内に見せる目的でSNSに投稿した、という案件が相次いだ、と
いうものだ。
マスコミは「非常識な振る舞い」を批判すると供に、「SNSの拡散に
対する若者らの認識の甘さ」を指摘していたが、それだけでは不充分だと
感じていた。


何故、現場に社員・店長・チーフといった責任者クラスの人間が
いなかったのか?
「非常識な連中」だけに店を任せて、放置していたのは何故なのか?


断っておくが、動画撮影をしたアルバイト店員らを擁護するつもりは、
一切ない。
自分たちの行為がやってはならないことだ、いうことぐらい、常識的に
判断できなくてはならない。
ただし、いかに客の少ない時間帯であったとはいえ、下っ端アルバイトに
全面委任してしまう体制というのはどうなのか。
現場の規律を糺す、という観点からすると、当然ながら責任者クラスの
人間が最低1人は配置されていてしかるべきである。

人間は律されなければ、どんどん怠けてしまう生き物である。
責任感が弱い人間だけの集団になると、どんどんタガが緩んでくる。
その結果が極端なかたちになって現出したのが、一連の不適切動画
ではなかろうか。


しかし、責任者クラスの人間を常時配置する、という体制をとることが
現実的に困難である、という状況がこの問題のもう一つの側面である。

そして、その根本にあるのが「人手不足」なのではないだろうか。
一昔前ならば、学生であっても優秀なバイトリーダーとなっていた人材は
多かったため、そもそも社員が直接出向く必要すらなかったろう、と思う。
だが、ここまで「少子化」が進行してしまうと、そういった優秀な人材は
必然的に少なくなってしまう。
かといって、社員や店長が出突っ張りになるわけにもいかない。
何しろ、コンビニも外食産業も、少しずつかたちを変えながらも
出店数は増えこそすれ減ることがないからだ。
本来ならば経営の縮小を図りたいところだが、それは会社全体に
大きな損失を与えかねない。
そうして無理矢理に回転させ続けた結果、その矛盾が風紀の乱れに
繋がってしまったのだろう。


このように考えると、「人手不足」のため需要に対して供給の側が
全く追いついていない、
という状況が見えてくる。
つまり、「人手不足」をもたらした「少子化」は、国の産業を衰退させ
かねないぐらいの大問題なのだ。

政府はこれに対して、何ら対策を講じてこなかった。
安倍晋三も「少子化国難」と言って衆議院を解散したが、
相変わらず何もやっていない。
麻生太郎は「産まない方が悪い」と発言し、伊吹文明はそれを支持
している。
庶民が安心して子作り・子育てが出来る環境が整わないと、この国の
未来は暗いままである。
この問題に着手し、希望を見せようとする政治家は現れるだろうか。