こんな安倍たちに任せるわけにはいかない!: 外交

今年の東京都議選自民党が惨敗し、内閣支持率が20%台にまで
落ち込んだとき、とある報道では「安倍首相は、得意の外交で挽回を図る」
というような表現を用いていた。
連戦連敗の安倍晋三が、外交が得意だったとは初耳である。
ざっと振り返る。

2015年12月、慰安婦問題について「最終かつ不可逆的に解決するため」に
日韓間で合意が発表された。
岸田外務大臣は、
「当時の軍の関与のもとに多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた
問題であり、日本政府は責任を痛感している」
安倍晋三首相は日本国の首相として、改めて慰安婦としてあまたの苦痛
経験され心身にわたり癒やしがたい傷を負われた全ての方々に心からおわびと
反省
の気持ちを表明する」
と述べた上で、元慰安婦を支援する財団に日本政府が10億円拠出する、
決定した。

慰安婦問題についての正しい知識を持つ者ならば、1965年に締結された
日韓基本条約が国家同士の「最終かつ不可逆的」な解決だったことは
常識である。
しかも「軍の関与のもとに多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた」
と認めた上で、「おわびと反省の気持ち」まで表明しているのだから、
かつてのサヨクと同じである。
加えて、今まで誰も行わなかった公的資金からの拠出を実行したという
ことは、安倍晋三村山富市よりもサヨクに寄った、と言われても
仕方がない。

どうせ動機はレガシー作りなのだろうが、そのような私的な功名心のために、
安倍晋三は英霊たちを性犯罪者扱いしたのだ。
これが安倍晋三の「保守外交」である。

2016年12月、安倍は来日したロシアのプーチン大統領と日露首脳会談を
行った。
当然ながら、日本の悲願である北方領土返還について話し合われたはず
である。
安倍は事前に「そう簡単にはいかない」と、問題の難しさについて
言及していたが、わざわざ自分の地元である山口県に招いたことから、
やはり大きなレガシーを狙っていたのではないか、と思われた。

しかし、結果は安倍の惨敗に終わった。
日露の「共同経済活動」に、またまた公的資金を投入することになるのだ。
それでいて、四島は返ってこず、平和条約の締結にも到らない。
安倍は、日本企業や日本人の法的立場に配慮が成されるという
「特別な制度」の下での共同経済活動と強調したが、
ウシャコフ大統領補佐官は「ロシアの法に基づいて」と食い違う発言を
している。
結局、プレス向けの声明文では、「特別な制度」という文言は
削除
されてしまった。

これでは、日本は資金提供を約束させられただけで、何も得るものが
なかった
ということになる。
1956年の日ソ共同宣言では、平和条約が締結されれば2島を返還することが
謳われているが、これはあくまで交渉の俎上に上がる、ということであろう。
少なくとも、今のロシアはそのように認識している。
ところが、安倍は「無条件で返還される」と思い込んでおり、
何とか平和条約締結に持っていければ、と必死にプーチンを手厚く
もてなしたのだ。

プーチンはそれを見抜いているから、「返そっかな」という態度だけ
見せつけて、カネがもらえると確定した時点で「やっぱ、ヤメ」と
かぶりを振れば良いだけだった。
安倍は「希望的観測」だけで動いているから、赤子の手をひねるより
たやすい交渉である。

これが安倍の「保守外交」である。

2016年12月、安倍はハワイの真珠湾を慰霊訪問した。
同年5月にオバマ大統領(当時)が広島平和記念公園を訪問したことに
対するバーターだと言われている。
マスコミはあまり騒がなかったが、大問題である。

広島平和記念公園は、言うまでもなくアメリカの原爆投下による犠牲者を
悼む慰霊の施設である。
原爆投下は、人体実験のために無辜の民間人を大量虐殺した史上最悪の
戦争犯罪である。

1945年7月末の時点で、ポツダム宣言の内容は既に日本側に通達されていた。
よって、原爆を投下しないと戦争が終わらなかった、というのは
アメリカ側が自己正当化するための大嘘である。

こうした一方的な戦争犯罪と、あくまで正当な戦闘行為同じ天秤に
乗せたのだ。

「やむなき日米開戦」に臨み、日本の国民と国土を守るために命懸けで
戦った日本兵を、あたかも「アメリカに迷惑をかけた」悪人であるかの
ように扱った。
とんでもない侮辱である。
日本の首相が、日本兵を侮辱したのだ。
前代未聞である。

その1ヶ月前、トランプが大統領選で勝利すると、安倍は真っ先に
トランプタワーに駆け付けた。
トランプは大統領選の選挙活動中に「TPPから離脱する」と表明し、
日本の安全保障について「在日米軍の駐留費用を日本はもっと負担しろ」
「自分の国ぐらい、自分で守れ」と突き放すような発言を連発していた。
いずれも、オバマ~ヒラリーの既定路線から外れていたため、
安倍としては気が気ではなかったのだろう。

本来ならば、ここで日米関係の新しい局面を見出すチャンスではあったが、
チキンな安倍にそんなリスクを冒す度胸があるはずがなかった。
もはや、如何にしてトランプのご機嫌を取るか、という対米従属まっしぐらの
発想しか出てこないのだ。
だから、極めて異例となる「就任前訪問」に踏み切った。

頭ナデナデでもしてもらったのか、安倍はよほどのご満悦であったようで、
「トランプ大統領は、信頼できる指導者だ」
と、フライング発言をしてしまう。
また、たかだか90分程度の面会で、軽々とあの暴言王を「信頼できる」と
評してしまうのか!? と世界中を驚かせた。

その後も安倍のトランプ追従は続く。
4月のアメリカによるシリア攻撃については、
「米政府の決意を支持する」
と表明。
攻撃そのものについては「理解」という表現にとどめてはいるが、
こうした日本語のニュアンスの違いが、はたして国際的に理解されるのか、
はなはだ不明である。

北朝鮮の相次ぐミサイル発射については、トランプの「あらゆる選択肢が
テーブルの下にある」という発言を受けてから、「対話より圧力」と
強気の発言を行った。
まさに虎の威を借る狐とは、このことである。
これが安倍の「保守外交」である。

偉大な先人達が遺した成果を、私利私欲にまみれた功名心や虚栄心の
ために蔑ろにし続けた。
リスクをとって日本の主権回復を図るどころか、アメリカの属国としての
性格を強化し続けた。
まさに、売国奴
売国奴の首相を追放するには、国民が大人になる必要がある。