安倍のお出ましは、自民党へのダメ押しとなった

今日は東京都議選の投票日。
昨日までの選挙活動期間においては、小池百合子を除いては、
ほとんどが自民党国会議員の不祥事のニュースで埋め尽くされてしまった。
自民党は想定以上の逆風に晒されただけでなく、稲田朋美の大臣任命責任
含めて、安倍晋三に対する批判がかなり高まったようだ。

それが顕著に表れたのが、昨日の秋葉原で行われた安倍の街頭演説である。
約400人の有権者「安倍辞めろ」といったメッセージを載せた
プラカードや横断幕を掲げ、「辞めろ&帰れコール」を巻き起こす。
「安倍首相に100万円を返しに来た」という珍客・籠池のおっちゃんも
闖入し、現地は異常な雰囲気に包まれていたらしい。

そこでまず、石原伸晃経済再生相がマイクを握ると、ブーイングが起こった。
以下、石原のスピーチ。

「せっかく安倍総理総裁の話を聞きにお集まりいただいているのに、
一部の人たちがこのように演説自体を邪魔する。
こういうことを惹起させてしまったのは、権力、政権をお預かりしている
私どもの仲間の中に、都民のみなさま方の声に(耳を)傾けなかった、
また、あぐらをかいていた、こういう人間がいたから、
そこに乗じて(こういう事態となった)」


「このあと安倍晋三総理総裁からお話があると思いますけれど、
政権をお預かりする身として、一部の人間が不用意な発言、不用意な行動を
したことによって、お話を聞きに来てくださった方に対して、
あのようなかたちで邪魔をする人たちが来てしまったことは本当に
申し訳ないと思っています」


「(これは)ある意味で民主主義を否定します。
自分たちの主義主張があるならば、自分たちの応援するところに行って
主義主張をするのが民主主義の基本
でありますけれども、
残念ながら反対をすることだけしかできない人たちが、
さまざまな会場で選挙の妨害を繰り広げたということは、
民主主義を守っていく私たちとしては、情けなくも申し訳なくも思っている」


「このように邪魔をする人たちが自由民主党の演説会に入って参ります。
これは私は悲しいことだと思います」

所詮は親父のコネで議員に当選した分際で、しかも国会では安倍晋三
腰巾着としてでしか活動できない無能力者の石原
が、「もの申す市民」を
批判している。
この逆風を起こしたのは自民党自身であり、反省すべき所は反省する、
という謙虚な態度をとるのではなかったのか?

あの程度の釈明で、憤懣やるかたない有権者が、「では演説を静かに
聴きましょう」と大人しくなるとでも思っているのか?
自民党は、自民党支持者にしか目を向けていないということが、
ありありとわかる発言だ。

しかも、この抗議活動が「民主主義の否定」だという。
しかし、民主主義を否定したのは、自民党の方である。
安倍晋三や閣僚が、野党の質問にまともに答弁しなかった。
あろうことか、安倍は民進党に対して「支持率が低い」と馬鹿にしたのだ。
それは即ち、全国に5%程度は確実に存在する民進党支持者(有権者)を
無視したことと同じである。
少数派の意見に耳を貸さずに、数の暴力で法案を
可決することを民主主義とは言わない。


また、こうした事態を招いたのも、自民党自身である。
有権者の声を聞こうとしないのだから、安倍晋三が街頭に立つ数少ない機会に
目に見えるかたちで「NO」を突きつけるしかないではないか。

ところが、石原は抗議している有権者を指して「反対をすることだけしか
できない人たち」と表現した。
まさか有権者に対して「反対するなら、代案を出せ」とでも言うつもり
なのだろうか。
それこそ議会制民主主義の否定ではないか。

そして、石原は致命的なミスを犯している。
安倍晋三の肩書きとして、「総理総裁」という表現を用いてしまった。
本来ならば「党としてお願いをする」のであるから、「総裁」のみで
なくてはならない。

「総理」という肩書きを付加するのは、稲田朋美の「自衛隊防衛省
防衛大臣自民党としてお願いします」という発言と同じ問題を抱えている。

つい前日まで、メディアで騒がれていたばかりではないか。
同種の「誤解を招きかねない表現」を用いてはならない、という危機意識は
なかったのだろうか。

やはり無能力者の極みである。

ちなみに、この後に演説を行った安倍晋三にも、多数の野次が浴びせられた。
ご多分に漏れず、安倍はキレてしまった。
この男の沸点は、富士山頂並みに低いのだ。
そして、あろうことか、このように野次に対抗してしまった。

「憎悪や誹謗(ひぼう)中傷からは、何も生まれない!」
「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」

ぷははははっ!!
ジョン・レノンの「ラブ&ピース」かよ。
「にくしみからは なにも うまれないと おもいます」って、今時小学生でも
こんな陳腐な作文は書かんぞ。
相変わらず「正義のヒーロー」気取りなのか。

そして、有権者を「こんな人たち」呼ばわり。
恐らく、猪瀬直樹のツイート同じで、抗議しているのはサヨク集団だろうと
思っているのだろう。

もし、あの中に自民党支持者が存在していたらどうするね?
さっさと安倍は退陣して、石破茂政権を樹立せよ、という人もいるかも
しれんぞ。

どうやら安倍晋三の周辺は、相当に苛立ちが募っているらしい。
安倍は、この逆境を挽回する新たなカードは持っていないだろう。
米露との外交でやれることはやってしまったし、韓国の文大統領は
日韓合意に否定的な立場であるため、点数稼ぎが出来ない。
北朝鮮がまたミサイルを撃ってくれないかなあ、と願うぐらいか。
安保法制の時とは異なり、マイナスを加速させる要素ばかりが目に付き、
「国民は、じきに忘れる」と楽観できなくなった。

無能な総理総裁をいつまで担いでいる必要はないのだが、少しでも
良識が残っている自民党議員は、本音ではどのように考えているのだろう。