無責任に安倍を擁護する連中

共謀罪」を力づくで強行採決し、「加計問題」も新たな文書の発見や
前川喜平氏の二回目の記者会見で再燃する中、いまだに安倍政権に
目配せをしている連中が存在する。
「安倍一強」はまだまだ続くと思っているのか、公共の電波で堂々と
安倍政権擁護の発言を行っている。

そういう連中は、安倍政権が倒れればどの面下げてテレビに出演する
つもりなのだろう。
影響力のある人間は発言に責任を持つべし、という意味で、私が気になった
マスコミでの発言を記しておく。
うろ覚えなので、細かい文言は正確ではない。

三浦瑠璃(国際政治学者)
「(「総理のご意向」文書は)大した問題ではない。
こういうことは、行政の現場ではよくあること」
共謀罪は、このままでは不充分。今後も改正を続けていく必要がある」

辛坊治郎(元読売テレビ記者)

「獣医師は不足しています」
「(獣医学部設置について)良いことしてるんだから、堂々と言えばよい」

竹田恒泰明治天皇の女系の玄孫)
「ペットは増えている。だから、獣医師は必要」

田崎史郎(政治ジャーナリスト)
「前川氏は最悪の事務次官だった」
「文書を持ち出したのは、国家公務員法違反」

松本人志(芸人)
「(共謀罪は)メリットの方が大きい」
「野党は与党に反論するだけで給料が貰えるのだから、楽な仕事ですよね」


これ全て、記録として残るのである。
松本人志にしても、『ワイドナショー』という情報番組で真面目に発言して
いるのだから、追及される対象からは外れない。
「所詮は芸人なんだから」というのは言い逃れである。
番組で政治問題を扱い、それについて発言するのであれば、相応に知識を
つけておく義務がある。

「無知でした」「でも、庶民の目線で本音で語りました」というのは、
無責任であり、プロ失格である。

共謀罪」にメリットがある、と主張する者は、反対派が提示している
問題点(デメリット)について反論できなければならない。
「加計問題」が大した問題ではない、と主張する者は、獣医師会が要請した
新学部設置規制に反論し、市有地無償譲渡や「広範囲に」獣医学部
存在しない地域という「加計ありき」の行政判断を擁護しなければならない。
それが出来るのか?

連中が出演しているワイドショーや情報番組は、ある程度は番組進行の
台本が存在するから、こうした妄言を吐いてもいちいち反論してくる人間が
存在しない。
特に生放送の場合は、時間が限られているから、MCも無難に流してしまう。
では、『朝生』のような本格的な討論番組の場で、同じようなことが
発言できるのだろうか。

そして、ここ数年のうちに安倍政権が倒れ、堰を切ったようにマスコミが
安倍批判を始め、世論がほぼ「反安倍」となったとき、連中は過去の自身の
発言について釈明できるのだろうか。

上で挙げた連中はいずれも知名度が高く、その発言には影響力が伴う。
ひょっとしたら、『ひるなび』に出ている人だから、松ちゃんは好きな
芸人だから、という単純な理由ですんなり信用してしまう人もいるかも
しれない。
だからこそ、公共の電波に出演する人間には、責任が伴うのだ。
そういう意味では、活動の場をほぼネットに限定している百田尚樹の方が、
まだマシなのかもしれない。

真のジャーナリストや言論人は、自身の発言や文章に責任を負っている。
それで対価を貰っているのだから、当たり前ではないか。
批判されるリスクを冒しながら、正当な批判は受け入れ、誤っていた箇所は
再考し、見当違いの批判には反論する。
これがジャーナリズムの態度である。

私が今回の「発言まとめ」で最も憤りを感じるのは、松本人志のこの発言。
「野党は与党に反論するだけで給料が貰えるのだから、楽な仕事ですよね」

民主主義をなんだと思っているのだ?
国会をなんだと思っているのだ?
松本こそ、無知なままで野党を叩くだけで給料を貰う、という楽な仕事を
しているではないか。
そもそも松本は、まともに国会中継を見たことがあるのか?

勉強もせずにプロの仕事を批判する、というのが言語道断である。
芸人としては好きだったが、完全に見損なった。
かつては横山やすしに刃向かう「反体制」だったが、松本自身が完全に
体制側に落ちぶれてしまった。

芸人が体制側に回り、それを甘んじて受け入れてしまっては、
芸人として終わりである。

何だか最後は「最近の松本人志批判」になってしまったが、とにかく安易に
「安倍一強」になびいて「ひとまず自分の立場は安泰」と守りに入る
腰抜けが多い。
一旦は「安倍真理教」に入信してしまったが、今や完全に「反安倍」の
急先鋒となった籠池前理事長を見習うべきではないか。