安倍政権にべったりのマスコミ共

ここ数週間、Yahoo!ニュースのコメント欄(いわゆる「ヤフコメ」)で
ネトウヨ共を叱り飛ばしていたら、こちらの更新がすっかり後回しに
なってしまった。
一見すると不毛な作業に思えるかもしれないが、「ややネトウヨ気味」という
ぐらいの人間にはある程度は考えさせることが出来ただろうという
実感はある。
脳髄までネトウヨという連中は、もうどうしようもない。
極左と同じで、その思想を持つことそのものに満足を感じ、自分の頭で
考えて人間として「変化する」ことを捨て去ってしまった畜生共だから、
放っておくしかない。


それはともかく、今回問題提起したいのは「日本のマスコミの実状」である。


昨年からテレビニュースも新聞も、どんどん安倍政権寄りになっている。
高市早苗総務相の「電波停止発言」に恐れをなしたのか、
安倍晋三との食事会に招待され続けたいのかは不明だが、
表立って政権批判することを放棄してしまった。
安倍晋三の迷言や問題発言は枚挙に暇がないのだが、それらを問題提起する
こともなくなった。
多くの国民が関心を寄せている天皇陛下の「生前退位」についても、
安倍政権は「自称有識者」と「自称専門家」に任せてしまい、
結論ありきで処理しようとしているのだが、それに対して批判することも
ないのだ。


2017年に入ってからは、目に見えて安倍政権擁護のスタンスが強まった。
今国会では、明らかに昨年よりも本気度が増した民進党が、
すっかり慢心して弛緩状態の自民党を追い詰める場面が多かったのだが、
大きく取り上げない。
論戦から逃げようとした金田法相、「戦闘状態」の言い換え指示を事実上
認めてしまった稲田防衛相
が槍玉に挙がっているだけだ。


私は現在仕事をしていない状態なので、国会中継はよく見ていた。
天皇陛下の「生前退位」について、皇室典範改正を主張する民進党
野田佳彦幹事長、細野豪志議員が安倍に投げかけた質問内容は
見事だった。

その他、共謀罪不要を訴える山尾志桜里議員、日露外交のダメっぷりを
突っ込んだ辻元清美議員、稲田のアナクロぶりを批判した蓮舫代表など、
実に良い仕事をしていたと思った。
しかし、これらは国会中継を見ていないとなかなか分からない事なのだ。


何しろマスコミは1月から先週辺りまで、トランプ一色だった。
いや、昨年のトランプ当選以降からずっとか。
昨年は「トランプさんって、どんな人?」みたいな子供騙しの報道の後、
安倍のトランプタワー駆けつけ訪問を絶賛。
「トランプさんって、思ったほど怖い人じゃなさそうだぞ」という印象を
撒き散らす。


ところがトランプの大統領就任以降、大統領令に次々と署名し、
ツイッターで日本とトヨタを名指し批判、中東7カ国からの移民を一時制限、
という事態に陥ると、一転して「やっぱりとんでもない人じゃないか!」
視聴者の不安を掻き立て始める。


それが布石として機能したのか、日米首脳会談のトランプと安倍の蜜月ぶり
を「大成功」「ホームラン」と例によって絶賛する始末である。
「トランプさん、日本は見捨てなかったよ!」ということなのか。
馬鹿馬鹿しい。


トランプの「保護主義」については回を改めて書くとして、
とにかくその間マスコミは日本の国政についての報道を軽視してしまった。
そのような「トランプ・フィーバー」がようやく一段落したかと思ったときに
発生したのが「金正男暗殺」である。
これはもちろんニュースバリューは高いとは思うが、連日トップの扱い
というのは異常ではないのか?
視聴者はそこまで金王朝に関心があるのか?
北朝鮮が崩壊する時はいずれ訪れるだろうが、「その時」に敏感になって
いるのは韓国と中国である。


日本はそのような「近くて遠い国」を意識している場合ではない。
皇室典範改正だけではなく、待機児童問題、貧困問題、少子化問題
在宅介護問題、原発再稼働問題、震災復興問題など、国内には待ったなしの
問題が山積している。

これらは、たまに「NHKスペシャル」や「ETV特集」などで取り上げられる
程度であり、他のマスコミがもっと事の重大性をアピールしていかないと
「現状に無関心」な人間を量産していくだけなのだ。


極端な話、日本の国体が危機に瀕しているという時に、
安倍晋三はルンルン気分でトランプとゴルフをプレイしていたのだ。

日本国民はこんな公共心のかけらもない利己的な首相を許して良いのか?
そして、本来は権力を監視して批判する立場であるマスコミの怠慢も
看過できない。


ある意味では戦時中のマスコミに近い状況に陥っているのだろうが、
現代にはネットというツールが存在する。
これで自分でしっかりと情報収集し、そしてマスコミも含めて批判対象
として情報発信していかねばならない。
機会があれば、すっかり軟弱化した毎日新聞を徹底批判してやろうかと
思っている。