トランプ当選後の日本に見られる愚かしさ

TPP反対派のトランプが選挙に勝利したにも関わらず、
安倍内閣は何のてらいもなくTPP法案を衆議院通過させてしまった。
TPPを前提とした「成長戦略」とやらを訴えていたから、引っ込みが
つかなくなったのだろう。


しかし、メンツを保つためだけに一つの法案を可決してしまうという愚挙は、
間違いなく世界から舐められる

日本の首相は顔を立ててやればどんな要求にも従う、と見られてしまう。
これで、プーチン大統領来日時の日露首脳会談は、大きく潮目が変わったと
考えるべきだろう。
ネトウヨはこんな権力者でも盲目的に支持しているのだろうか。


一方、トランプの顔マスクが国内でバカ売れしているというニュースも、
気持ちを暗澹とさせてくれる。
何でも忘年会の余興に使うのだろうと言われているが、
私は悪趣味で無神経だとしか感じない。


トランプの当選は、決して「対岸の火事」ではない。
日本の防衛について色々な要求を突きつけることは確実であり、
基地問題を抱える沖縄県民や自主防衛を担う可能性がある自衛隊員は
まさしく当事者である。


また、メキシコとの国境に「トランプの壁」を築くとか、
イスラム教徒の入国を禁止するといった「公約」も、
取締りを大幅強化というかたちで実現する可能性が高いらしい。
そうなれば、多くの人種や民族に嫌われる存在になるだろう。


ただでさえ、レイシストで男尊女卑論者の権化である。
そんな人物を、仮に飲み会のノリとはいえ、ネタとして扱ってよいもの
だろうか。
次元は異なるものの、これではナチスの制服を模した衣装を登用した
アイドルグループのプロデューサーを批判できないだろう。


何度も強調しておくが、トランプの当選は国際情勢に大きな変化を
もたらす可能性がある。
「とりあえず、今まで通り」とのんびり構えていたら、痛い目に遭う
かもしれないのだ。


本来、「外の変化」に敏感であるはずの日本人が、ここまで鈍感に
なってしまっているのは、アメリカに庇護に入っていたニート気質
原因なのだろうか。
あるいは、未来に希望が持てない心理をごまかしているのだろうか。
いい加減、「日本の在り方」について真剣に考えないと、
本当に未来は絶望的なものになるかもしれない。