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自民党にボロが出始めた

国会が始まってからの自民党が、かなり変だ。
安倍の所信表明演説スタンディングオベーションというパフォーマンス
からして相当におかしいのだが、参院選で勝利したものだから
すっかり油断しているのだろうか。
あるいは、蓮舫の「二重国籍」問題で自分たちに追い風が来ていると
勘違いしてしまったのだろうか。


私は、政治的立場の上では、民進党代表には前原氏に就任して
もらいたかった。
蓮舫はパフォーマンスに走る時があるし、基本的に岡田路線を踏襲して
いるので、これでは自民党に対抗できない、と思っていたからだ。
実際、今国会の最初の論戦は、毎日新聞の社説でも批判されるほどに
弱々しいものだった。


ところが一転して昨日は、改憲問題について安倍を追い込んだ。
返す刀で稲田朋美にも切り込み、「気持ちのいい変節だ」という名台詞を
吐いた。
稲田は辻元清美にも「言行不一致」と批判され、あろうことか涙を流して
しまった。

おかげで安倍&稲田の「不遜保守コンビ」はイメージがズタボロに
悪くなってしまった。


安倍は改憲までの体制が整ってからは、逃げ切ることしか考えていない。
長妻氏に自民党改憲草案について追及されると、あれは自分が総裁では
なかった時に作られたものだ、と責任逃れをする。
蓮舫から「家族は助け合うこと」という条文はおかしい、と批判されても
それについては憲法審査会で審議するもの、と自分の見解を表明しない。


もはやスタンディングオベーションの時点でご満悦になってしまい、
あとは何らリスクを冒したくないのだ。
こんな権力の座に寝そべっている奴が自民党総裁であり、しかもその任期を
延長する方向で党内はまとまっているという。
なんでも「反対意見が出なかった」というのだから驚きだ。
もはや自民党は完全に硬直化した組織になっている。

稲田は今まで続けていた戦没者追悼式への出席や靖国神社参拝を
防衛大臣になった途端に放棄してしまった。
なんでもアフリカ東部のジブチを訪問していたらしいが、防衛大臣として
何の意味があったのかは不明だ。
一方で、陸上自衛隊PKO活動に参加しているスーダンへの訪問を
突如キャンセルしてしまった。
理由は、蕁麻疹が出たから。
しかし、直後にスーダンが戦闘状態に陥ったので、単純に恐れをなした
のだろう、という見方が強い。


口だけは達者なこんな腰抜けには、防衛大臣は務まらない。
いざという時に、思い切った指示や提案ができないだろう。


稲田は元弁護士だが、専業主婦で「ヒマだった」(本人談)時に保守系
新聞や雑誌を読んで、保守に憧れを抱いたというだけの人物だ。
そして、自民党主催の政治勉強会に参加して、安倍晋三に感化された
というだけの人物だ。
つまり、「個」としての思想が全くないから、実際の現場でオタオタ
する
のである。


そういう意味では、リベラルを貫いてきた辻元清美蓮舫の方が、
よほど強いのだ。
野田幹事長などは、皇室典範を改正して女性・女系天皇女性宮家創設を
認めるべき、と主張している。
先日の「朝まで生テレビ」に出演していた大塚耕平氏も同じ意見だから、
こうなるとどちらが真正保守か分からなくなってくる。


ひょっとすると、天皇陛下玉音放送がエセ保守の偽善をあぶり出し、
結果的にリベラルを覚醒させたのかもしれない。
だとすれば、陛下のお言葉の威力は凄まじい。
やはり、日本には皇室の存続は不可欠だ。


個人的には、今までのウミが吐き出されるようなかたちで、政界が
大きく変化するのでは、という予感を抱いている。
歴史的瞬間を目撃できるかもしれない。