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EUの恐怖・グローバリズムの恐怖

金曜日から原因不明の「足首痛」が発生して、ブログを書いているどころ
ではなかった。
そのために少し間が開いてしまった。
書きたいことがたまっている、というのは相変わらずである。


さて、先週にトルコで軍事クーデターが企てられ、未然に防がれた、
というニュースが流れた。
それを受けて、今日の昼間に『ひるおび』でトルコの国事情について
解説していた。


驚いたのは、トルコのことではなく、EUの実情だった。
何でもEUの加盟条件には「死刑制度撤廃」というものがあり、
エルドアン大統領のもとでは死刑制度が存続しているトルコは
EUに加盟できないのだという。


不勉強ながら、初めて知った。
加盟条件は、国の財政状況ぐらいだろう、と思っていたのだ。


問題は、「死刑制度撤廃」と「EUの理念」って関係あるのだろうか、
ということだ。
元来は、経済的な対立を回避するために誕生したEECやECをさらに拡大した
ものがEUであるはずだ。
統一通貨「ユーロ」や国境フリーパスが抱える矛盾も存在するが、
ひとまずは経済的に仲良くしましょう、お互いより高い利益を
目指しましょう、というのが基本的な理念はないのだろうか。


そういった「経済協力」と「死刑制度撤廃」は、全く別次元の問題だ。
そもそも、法律やそれに付随する刑罰に対する考え方など、
国や民族、宗教によって異なって当たり前だ。
ましてや、極刑の是非などは国同士で統一すべきテーマではない。


それを、「死刑制度撤廃しないと、EUに加盟できない」というルールが
存在するのだという。
完全にドイツやフランスといった主要国の価値観の押しつけである。
そりゃあ、イギリスの保守層に見切りをつけられても仕方あるまい。


結局、アングロサクソンやゲルマンといった民族は、自分たちの価値観を
拡大せずにはおれないのだろうか。
「お前ら」もさっさと死刑制度を撤廃して、「我々」のような先進国に
追いつきたまえ、と言いたいのだろうか。


実際のところ、EUやアメリカを含めて、「他国・他民族の価値観の相違」
を受け入れられない連中は、単なる傲慢でしかないと思っている。
グローバリズムだの世界標準だのといった言葉が横行しているが、
単純に「強い国」が「それ以下の国」の経済や文化を食っていっている
だけである。


本来はヨーロッパにおける戦争の火種を摘み取るために、EECからECへと
変化してきたが、EUはヤバい。
国家間の格差拡大や文化の「侵略」が、新たな火種になりかねない。
実際、宗教や民族の問題に端を発して、すでにテロが発生している。


国家間戦争は発生しなくても、テロが頻発するのではEUが平和の象徴とは
言えない。
21世紀は「テロの世紀」になってしまうのかもしれない。
いつまでも「テロとの戦い」などと言っていては、絶対に解決できない
だろう。
世界レベルで「民族のメルティングポット化」(サラダボウル化ではない)
を強引に推進したツケが、原因の一つだろう、とは思っている。