自己都合の解散総選挙を許してはならない

安倍晋三が来週開会する臨時国会で、衆議院を冒頭解散する予定らしい。
「今なら勝てるから」という、極めて私的な理由である。

先月までは、都議選の惨敗と内閣支持率低下により、低姿勢を演じていた。
そして内閣を改造し、「結果を出す」ことに特化した「仕事人内閣」とかいう
意味不明なキャッチフレーズを提示していた。
しかし、何の結果を残すこともなく、大した仕事もしないままに解散して
しまうのだ。

安倍政権を擁護する人間は、「森友問題」も「加計問題」も
大した問題ではなく、ミサイル発射を頻繁に行う北朝鮮への対処が
喫緊の課題だ、
と主張してきた。
実際に9月に入ると、北朝鮮は日本列島越えるミサイルを2発発射、
政府は「窓際から離れろ・姿勢を低くしろ」という注意勧告で
国民を不安に陥れる作戦をとった。
外圧の脅威で内閣支持率を回復させる目論見だった。

それを全てひっくり返した。
今勝てるなら、北朝鮮のことなどどうでもよい、ということである。

9月に行われた世論調査では、加計学園の問題への関心が高まったか」
という設問に「はい」と答えた有権者は5割を越えていた
「森友問題」についても、籠池夫妻が補助金詐欺の容疑で逮捕され、
あらためて国や大阪府の調査や過去の証言がいい加減なものだった
ということがクローズアップされている。

これも全て無視、である。
安倍は通常国会後の会見で「丁寧に説明する」と
言っていたが、予想通りの大嘘だった。

マスコミは、山尾志桜里議員が「W不倫疑惑」にて行った会見が
「説明責任を果たしていない」と騒いでいたが、果たしていないのは
安倍政権の方
である。
安倍も稲田も萩生田も下村も何も説明していない。
ついでに言えば、豊田真由子自民党を離党しておきながら、
解散総選挙の風が吹いた途端に記者会見を行った。
「公」のために職務を全うする、という意識が全くない。
私利私欲にまみれている。

確かに、現在の民進党は早くも安定感を失っている。
しかし、ブレないで「保守」を貫いている議員は存在するのだから、
有権者としては応援しておかなければならない。

ひょっとしたら、一部の有権者は、安倍政権が今年に犯した悪行三昧を
忘れかけているかもしれない。
あるいは「そういうもの」と慣れっこになっている可能性もある。
なので、2017年1月の通常国会を軸にして、新聞記事のスクラップを
見直しながら、安倍政権の悪行三昧をあらためてこのブログで
記しておく
ことにした。
次回より、開始(その他の記事も随時投稿)。

小林よしのり・泉美木蘭の生放送

山尾志桜里議員と倉持麟太郎弁護士の「W不倫疑惑」報道、
そして主に山尾議員が執拗に叩かれている世相について、
小林よしのりが怒りの声を上げた。
そして、作家の泉美木蘭氏と二人で緊急生放送を行った。
生放送では視聴できなかったが、スタッフが即座に動画をYouTube
アップしたので、そちらで視聴した。

よしりん・もくれんのオドレら正気か?
山尾志桜里議員叩きは民主主義の破壊だ!』
www.youtube.com


これは非常に面白かった。
民主主義と格差社会で醸成された「嫉妬」と「不寛容」、そして日本に
いまだ根強くはびこる「男尊女卑」のドグマが問題の根本に存在している、
という主張。
こうした深刻な問題を、ここまでギャグを交えて語れるというのはスゴイ。

個人的には、やはり山尾・倉持両氏は脇が甘かったと思うし、
これによって山尾議員の幹事長抜擢がおじゃんになり、民進党離党という
最悪の流れになってしまったのは非常に残念に思っていた。
その後も続いたマスコミの「山尾叩き」報道はやりすぎだとも感じた。
だから、今回の生放送は溜飲が下がる思いだった。
ただ、「嫉妬」「男尊女卑」の感情が起因だとまでは見抜いていなかったし、
民主主義が本来的にはらんでいる「大衆のルサンチマンも関係している、
という主張は目からウロコだった。

やはり、日本の民主主義は、まだまだ遅れている。
「政党と政治家は国民が育てるもの」という意識が、国民の中には薄い。
「公」のために「個」を確立することが出来ていない。
だから、今回のように、公人の「私」の領域を糾弾する、という
ヨーロッパでは有り得ない事態
が発生してしまうのだ。

小林は「保守」として、「公」と「私」の区別、そのための「個」の重要性
についてよく論じている。
また、「価値の序列化」という視点も保持しているため、
今井絵理子のような「何も出来ない人間」はいくらでもイジってよいが、
山尾議員のような「能力のある人間」は守るべき、という結論になる。
小林のスタンスは一貫して変わっていないので、『ゴー宣』の読者ならば
今回の主張はすんなりと受け入れられるのだ。

しかし、ネトウヨは相変わらず反発している。
小林が安倍晋三自民党を批判するため、「アンチ小林」化してしまって
いるから、端から聞く耳を持たないのだろう。
それにしても、コメント欄には思わず吹き出してしまう書き込みが
見受けられたので、少し引用してみる。

「著書のファン立っただけにかなりショックです。
論拠なし、論点ずらしで著書のような納得できる部分は皆無でした。
あと自分に否定的な人のネトウヨ呼ばわりも如何かと思いました。
本当に残念です」
原文ママ
納得できない、ということは、これまでの著作の内容も理解できていなかった
のだろう。
ネトウヨ呼ばわりについても、小林のネトウヨ批判、ネット民批判は昔から
のもの
なので、本当にファンだったのか? と思ってしまう。

「不倫叩き自体は小林よしのり氏も自民議員にはしてるんですけどね
結局ダブルスタンダードガバガバおじさんに成り下がってしまった」

全編見ていないのだろうな。
「格が違う」ときちんと説明している。
「格=価値」によって、マスコミや国民の対処は異なって当然、という
「保守」としての主張にすぎない。
「人」によって変えることなく、平等に叩くべき、という考えは、
悪平等に囚われた左翼のもの
だろう。

「じゃあ、安倍や麻生が優秀だったら何しても認めないといけないじゃん」
安倍晋三の「森友」と「加計」は、「私」の感情で「公」の行政をゆがめた
もの
だから、完全に「私」だけの問題である不倫とは別である。
その他の安倍の膨大な失政は、完全に「公」の領域における不手際なので、
そのような公人を認めるわけにはいかない。
麻生太郎にしても、先日の「ヒトラー発言」も含めて「公」の領域で
問題を撒き散らしている。

小林よしのりが不倫やら道徳を語るのは、泥棒が「有能な人なら物を盗んでもいいんですよ」って言っているようなもん」
物を盗むのは窃盗罪なので、有能かどうかという以前に、「公」たる社会で
許されてはいない。

不倫は犯罪ではなく、「私」たる当事者同士の問題にすぎない。
小林の女遊びにしても、妻は黙認しているというのだから、「私」の領域では
問題が発生しておらず、
それを我々がどうこう言える筋合いではない。
問題のレベルの違いがまるで分かっていない。

「... 聞き役の女性って、要りますか?
自分の主張に相槌を打ってくれる同意者が居ないと、持論に自信をもてない
のかな?・・・と、思ってしまう」

聞き手がいるから、笑える内容として盛り上がっているということが
分からんのかな。
小林は喋りのプロではないし、お気に入りの女性(愛人ではなく)から
エネルギーをもらっている、ということは『ゴー宣』でも書いている。
竹田恒泰とか桜井誠のように、一人で延々と語るタイプではないし、
そんなものを視聴してもつまらんだろう、ということが分かり切っている。
何とかして、この放送にケチをつけたいが、こういう部分にしか突っ込めない
という無力さ
を感じる。

これぐらいにしておこう。
後は似たり寄ったりで、放送内容を理解できていないということが顕著である。
「昔のゴーマニズムは良かったのに、どうしちゃったんだ?」という論調が
多いが、結局は『ゴー宣』の基本を理解していなかった、単に左翼を批判して
いたのが当時は気持ちよかった、というネトウヨばかり
だ。

しかも、多くは「自民党議員の不倫は批判していたのに、山尾は擁護する。
ダブスタだ」という表面的な反論。
根本的な「嫉妬」や「男尊女卑」、「ルサンチマン」について語れる奴が
誰一人いない。
「嫉妬」のような私情にはまり込んでいる状態は、自分では気付くことが
できない
のだろう。
「男尊女卑」も無意識のうちに囚われているドグマだから、何が問題なのか
分からないだろうし、「ルサンチマン」に到ってはそれが何なのかも
理解できていないのかもしれない。

唯一の頼みの綱である「ダブスタ」は、放送の中でいわば公然と小林は
それを認めている。
「格の違い」で「序列化」が必要だ、という「保守」としての態度を
貫いているだけなのだ。

そういう意味では、我々良識ある国民としては、「個」として「公」の
あるべき姿
を見据えなければならない。
「マス(大衆)」になってしまっては、民主主義は腐敗するのだ。

緊急更新: 婚約内定記者会見で感じたこと

約1ヶ月半ぶりのブログ更新。
仕事に慣れてきて、毎日の生活のペースがつかめるようになった。
新聞記事のスクラップも、時期的に抜けてしまったところもあるが、
何とか時間を見つけて継続している。
記事を読み直して内容がまとまれば、継続的なブログ更新も再開したいと
思っている。
私自身も含めて、日本人は何かと憤りを忘れてしまいやすい性格なので、
後世に残すべき記事については、きちんと記録しておかねばならない。

さて、本日は、小室圭さんと秋篠宮眞子さまの婚約内定記者会見が行われた。
おめでとうございます。
しかし、手放しで喜んでいるわけにはいかない。
「ひょっとしたら、こういうことではないか」というある推測が、
的中していたことが明らかになったからだ。

本日の会見で、お二人が交際を始めたのは2012年、そして小室さんが
「将来、結婚しましょう」とプロポーズをしたのが2013年のことだった、
と語られていた。
この「年」が重要である。

現在の安倍内閣が誕生したのは、2012年12月のこと。
その前は、民主党の野田内閣だった。
そして、野田内閣では「女性宮家創設」のための論点整理が行われて
いたのだ。
つまり、お二人が交際を続けていたまさにその時、政府は「女性宮家創設」に
向けて、議論を重ねていたのだ。

それを承知の上で、翌年に小室さんがプロポーズをしたというのは、
何を意味するか。
小室さんは、宮家当主(眞子さま)の夫として、皇室に入る覚悟が出来ていた、
ということだ。

恐らく、長い皇室の歴史の中で、初の「民間出身の男性皇族」となることを
受け入れていたのだ。

婚約予定のニュースが報道されたとき、勘の良い人間は「こういうことでは
ないか」と推測していた。
今回の会見で、それがほぼ事実であると明らかになった。

テレビニュースの街角インタビューを見ていると、祝福ムードの中で
若い男性らが「自分には、こんな勇気はない」と口々にコメントしていた。
女性皇族と交際するというのは、そういった可能性を引き受けることだ、
と感づいていた人が、多数存在したということだろう。

こうした常識的な感覚を無視し、「女性宮家創設」を握りつぶしたのが
安倍晋三である。

その他、竹田恒泰八木秀次百地章櫻井よしこ大原康男小堀桂一郎
といった「男系固執派」も「女性宮家創設」には猛反対している。
この事実は、あらためて強調しておかねばならない。

安倍政権はいずれ倒れるだろうが、次に「女性宮家創設」に理解を示す
石破茂が首相になったとしても、来年夏のお二人の結婚にまでは
皇室典範改正は間に合わないだろう。
こうした遅きに失した事態が出来したことは、我々国民は申し訳ない
気持ちと共に、心に留めておかねばならない。

天皇陛下の退位特例法が制定され、皇位継承に関する議論が沈静化したため、
「男系固執派」はネットで好きなように「旧宮家男子復帰」を訴えている。
首相補佐の柴山昌彦は、ツイッター「皇室に入る意志のある旧宮家男子は
二桁存在する」
という未確認情報を勝手に吐いている。
このような無責任極まりない逆賊どもは、小室さんの高貴な決心を前にしても
同じ事を口に出せるのだろうか。

女性宮家創設」が実現しても、奴らには腹を切る覚悟すら持ち合わせて
いないだろう。

ブログ更新当面お休みのお知らせ

2週間、更新をお休みしていた。
理由は単純で、7月6日から会社勤めが始まったからだ。
これまでも更新ペースは決して速くはなかったが、無職で時間だけは
有り余っていたので、新聞や本を読んで文章をじっくり練り上げる余裕が
あった。
しかし、今は仕事を覚えて慣れていくことが最優先なので、読んだり書いたり
という作業になかなか時間を割けない。

このような私事に触れているのは、おかげさまでこのブログのアクセス数が
上昇してきたからである。
ただし、「はてなスターが欲しい」「SNSにシェアしてもらいたい」という
色気は持っていない。
要は、ネットという「公的空間」にブログという「店」を出している以上は、
開店休業状態になっている場合、その説明をきちんと記しておかなければ
ならない、と考えているのである。
いわゆる「断り書き」というやつだ。

これまで安倍政権をさんざん批判してきたが、支持率が下落してきたから
ブログを放置する、というのは無責任だと思う。
ましてや、このブログの目的は達した、などと達成感に浸るのは
僭越至極である。
曲がりなりにも、自分の意見をお天道様の下に晒しているのだから、
その始末をきちんと自分で付けておかなければならない。

昨日と今日の休日で、7月の新聞記事を切り抜いて整理することが出来た。
スクラップブックに貼るところにまでは到っていないし、じっくり読み込む
ことも出来ていない。
書きたいことはいろいろあるが、読んでいただける文章にまとめて推敲する
時間がない。

よって、仕事に慣れて、プライベートの時間を上手に有効活用できるように
なるまで、このブログの更新はお休みすることになる。
「読者」になっていただいた方もおられるので、この「断り書き」を
いち早く上げておかなければ、とずっと気がかりだった。
そういうことなので、悪しからずご了承下さい。

ネトウヨの終焉が始まった

祝・自民党都議選惨敗!!

あくまで都議選ではあるが、有権者が明確に安倍自民に対して「NO」を
突きつけた結果である。
マスコミは、中谷元
「THIS is 敗因」
というネタに飛びついているが、「THIS」だけが敗因ではないことは
明らかである。

親玉である安倍晋三の言動はもちろんのこと、「森友疑惑」「加計疑惑」
共謀罪」等を含むデタラメな国会運営は、やはり多くの国民の不信や
憤りを招いていたのだ。

それらが内閣支持率になかなか反映されなかったのは、
「固定電話アンケート」という調査方法に限界があるからなのかもしれない。
やはり、選挙の投票結果は、多くの有権者が意思表示することが可能なので、
信頼できる数字である。

作家の泉美木蘭氏によると、ヤフコメの仕様が変わったらしい。
一日の投稿回数が制限された上、複数アカウントによる投稿も禁止になった
という。

その結果、あれだけ跋扈していたネトウヨコメントが、ほぼ一掃されて
しまった。
安倍自民を批判するコメントが圧倒的に目立つようになり、それらに対して
「そう思う」と賛同の意を表明するクリック数も上昇した。

ヤフコメに投稿できるのはYahoo!JapanのIDを持つ者のみだが、
木村忠正教授(ネットワーク社会論)とYahoo!Japanによる調査によると、
反中・嫌韓のコメントのうち20%相当は、全体のたった1%のユーザーが
投稿したもの
なのだという。
つまり、ごく少数のネトウヨが、複数アカウントを利用してせっせと
ネット世論」を形成していた
のだ。
お互いに「そう思う」をクリックし合っていたのだろう。

やはり、ネトウヨは暇人ばかりなのだ。
ヒマだから、仕事や日常生活に充実感が得られず、自己承認欲求
ネットに走るのだ。

そして、社会からの疎外感を抱いているから、せめてネット上では
勝ち馬の尻に乗りたいのだ。

「(彼らが思う)マイノリティ」を叩くことでしか、アイデンティティ
得られないのだ。
思った通り、ネットの匿名による投稿など、くだらんものなのだ。

もっとも、左翼にもネット情報ばかりに頼るジャンキーは存在する。
安易に何かを批判したい人間ほど、安易な情報に飛びつく。
自分で勉強して知識を深める、という「遠回り」をしようと思わない
のだろうな。

こうした視野の狭いヒマな連中が、お互いに結びついて承認し合いながら、
特定政党を支持しているだけなのだから、いわば「バブル支持率」とでも
表現できるだろうか。
「安倍一強」も同様のバブルにすぎず、もはや完全にはじけてしまった。


そんな「バブル支持率」を真に受けて、安倍自民の擁護を続けてきたのが、
読売新聞、産経新聞、フジテレビである
(日テレはよく知らない)。
読売新聞は、安倍晋三「熟読して下さい」発言を経て、政府御用新聞
なった。
前川前事務次官「出会い系バー通い」報道で、一民間人の人格を攻撃した。
産経新聞は、「森友」「加計」いずれも大した問題ではないと論じていたが、
都議選惨敗後に自民党は体質を見直すべき」と一転した。
フジテレビは、『新報道2001』『ワイドナショー』で安倍自民を擁護し、
平井文夫(フジテレビ上席解説委員)は安倍晋三の総理就任時に、
憲法改正を達成しなければ、貴方が首相になった意味はない」
と言ったというエピソードを自分で明かしていた。

果たして、「安倍一強」バブルがはじけた現在、のうのうと今までの
立場に寄りかかっていられるだろうか。
ある意味、ネットのような安易なツールは、バカをあぶり出すのに
最適だったのかもしれない。

安倍のお出ましは、自民党へのダメ押しとなった

今日は東京都議選の投票日。
昨日までの選挙活動期間においては、小池百合子を除いては、
ほとんどが自民党国会議員の不祥事のニュースで埋め尽くされてしまった。
自民党は想定以上の逆風に晒されただけでなく、稲田朋美の大臣任命責任
含めて、安倍晋三に対する批判がかなり高まったようだ。

それが顕著に表れたのが、昨日の秋葉原で行われた安倍の街頭演説である。
約400人の有権者「安倍辞めろ」といったメッセージを載せた
プラカードや横断幕を掲げ、「辞めろ&帰れコール」を巻き起こす。
「安倍首相に100万円を返しに来た」という珍客・籠池のおっちゃんも
闖入し、現地は異常な雰囲気に包まれていたらしい。

そこでまず、石原伸晃経済再生相がマイクを握ると、ブーイングが起こった。
以下、石原のスピーチ。

「せっかく安倍総理総裁の話を聞きにお集まりいただいているのに、
一部の人たちがこのように演説自体を邪魔する。
こういうことを惹起させてしまったのは、権力、政権をお預かりしている
私どもの仲間の中に、都民のみなさま方の声に(耳を)傾けなかった、
また、あぐらをかいていた、こういう人間がいたから、
そこに乗じて(こういう事態となった)」


「このあと安倍晋三総理総裁からお話があると思いますけれど、
政権をお預かりする身として、一部の人間が不用意な発言、不用意な行動を
したことによって、お話を聞きに来てくださった方に対して、
あのようなかたちで邪魔をする人たちが来てしまったことは本当に
申し訳ないと思っています」


「(これは)ある意味で民主主義を否定します。
自分たちの主義主張があるならば、自分たちの応援するところに行って
主義主張をするのが民主主義の基本
でありますけれども、
残念ながら反対をすることだけしかできない人たちが、
さまざまな会場で選挙の妨害を繰り広げたということは、
民主主義を守っていく私たちとしては、情けなくも申し訳なくも思っている」


「このように邪魔をする人たちが自由民主党の演説会に入って参ります。
これは私は悲しいことだと思います」

所詮は親父のコネで議員に当選した分際で、しかも国会では安倍晋三
腰巾着としてでしか活動できない無能力者の石原
が、「もの申す市民」を
批判している。
この逆風を起こしたのは自民党自身であり、反省すべき所は反省する、
という謙虚な態度をとるのではなかったのか?

あの程度の釈明で、憤懣やるかたない有権者が、「では演説を静かに
聴きましょう」と大人しくなるとでも思っているのか?
自民党は、自民党支持者にしか目を向けていないということが、
ありありとわかる発言だ。

しかも、この抗議活動が「民主主義の否定」だという。
しかし、民主主義を否定したのは、自民党の方である。
安倍晋三や閣僚が、野党の質問にまともに答弁しなかった。
あろうことか、安倍は民進党に対して「支持率が低い」と馬鹿にしたのだ。
それは即ち、全国に5%程度は確実に存在する民進党支持者(有権者)を
無視したことと同じである。
少数派の意見に耳を貸さずに、数の暴力で法案を
可決することを民主主義とは言わない。


また、こうした事態を招いたのも、自民党自身である。
有権者の声を聞こうとしないのだから、安倍晋三が街頭に立つ数少ない機会に
目に見えるかたちで「NO」を突きつけるしかないではないか。

ところが、石原は抗議している有権者を指して「反対をすることだけしか
できない人たち」と表現した。
まさか有権者に対して「反対するなら、代案を出せ」とでも言うつもり
なのだろうか。
それこそ議会制民主主義の否定ではないか。

そして、石原は致命的なミスを犯している。
安倍晋三の肩書きとして、「総理総裁」という表現を用いてしまった。
本来ならば「党としてお願いをする」のであるから、「総裁」のみで
なくてはならない。

「総理」という肩書きを付加するのは、稲田朋美の「自衛隊防衛省
防衛大臣自民党としてお願いします」という発言と同じ問題を抱えている。

つい前日まで、メディアで騒がれていたばかりではないか。
同種の「誤解を招きかねない表現」を用いてはならない、という危機意識は
なかったのだろうか。

やはり無能力者の極みである。

ちなみに、この後に演説を行った安倍晋三にも、多数の野次が浴びせられた。
ご多分に漏れず、安倍はキレてしまった。
この男の沸点は、富士山頂並みに低いのだ。
そして、あろうことか、このように野次に対抗してしまった。

「憎悪や誹謗(ひぼう)中傷からは、何も生まれない!」
「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」

ぷははははっ!!
ジョン・レノンの「ラブ&ピース」かよ。
「にくしみからは なにも うまれないと おもいます」って、今時小学生でも
こんな陳腐な作文は書かんぞ。
相変わらず「正義のヒーロー」気取りなのか。

そして、有権者を「こんな人たち」呼ばわり。
恐らく、猪瀬直樹のツイート同じで、抗議しているのはサヨク集団だろうと
思っているのだろう。

もし、あの中に自民党支持者が存在していたらどうするね?
さっさと安倍は退陣して、石破茂政権を樹立せよ、という人もいるかも
しれんぞ。

どうやら安倍晋三の周辺は、相当に苛立ちが募っているらしい。
安倍は、この逆境を挽回する新たなカードは持っていないだろう。
米露との外交でやれることはやってしまったし、韓国の文大統領は
日韓合意に否定的な立場であるため、点数稼ぎが出来ない。
北朝鮮がまたミサイルを撃ってくれないかなあ、と願うぐらいか。
安保法制の時とは異なり、マイナスを加速させる要素ばかりが目に付き、
「国民は、じきに忘れる」と楽観できなくなった。

無能な総理総裁をいつまで担いでいる必要はないのだが、少しでも
良識が残っている自民党議員は、本音ではどのように考えているのだろう。

「私情」で「公」の理念を潰すな!

ノミ程度の脳味噌しか持ち合わせていない安倍晋三が、講演会で
獣医学部の新設を全国展開していく」
とぶちまけた。
あっけにとられた関係者は多かったことだろう。

最も驚いたのは、京都産業大学かもしれない。
何しろ、「広域的に獣医学部が存在しない地域に限定する」という
「規制」
を理由に、獣医学部新設の認可が下りなかったのだから。
アレは一体、何だったのか?
今、あらためて申請すれば、認可されるのだろうか?

また、安倍は国会で「総理のご意向」について、
「私の意向が入り込む余地はない」
と言い切っていた。
しかし、国会閉幕後の講演会という場で、従来と180度異なる意向を
表明している。

たかだか数週間前の自分の発言を覚えていないのだろうか?
「岩盤規制にドリルで穴を開ける」と呪文のように唱えていれば、
抵抗勢力に対抗するヒーロー」と見做される、とでも
思っているのだろうか?

何でも政府関係者筋によると、今回の発言について安倍は
「あまりに批判が続いているから、頭に来て言ったんだ」
と語っているという。
何と、単なる八つ当たりだったのだ。
公人であるべき総理大臣が「私情」をぶちまけ、現実的に日本獣医師学会に
プレッシャーを与えてしまっている。

もはや、やぶれかぶれということなのだろうか。
都議選の敗北は必至だから、せめて発言の上では「加計ありき」は否定
しておこう、ということなのだろうか。

ただ、このような愚挙極まりない発言でも、閣僚がフォローしているのだから
呆れてしまう。

山本幸三地方創生相は記者会見で、
獣医学部の全国展開は、何ら問題がない」
とした上で、
「国家試験があるので、獣医師の質は維持できる」
と発言した。
記者が「教育の質が低下し、あぶれる(試験に合格できない)人間が
増えるのではないか」
と問うと、
「それは、本人の責任でしょう」
と答えた。

出た! 自己責任論!
山本は獣医師の国家試験を、英検や簿記の検定試験か何かと同じものだと
思っているのだろうか。
参考書や問題集がいろいろ揃っていて、本人がきちんと勉強していれば
合格できるはず、不合格になるのは勉強不足、といった程度の認識しか
持っていないのではないか。

記者の質問は、日本獣医師学会の主張に基づいている。
徒に獣医学部を新設してしまうと、教員が不足する上に設備の充実も
難しくなってしまう。
つまり、大学での教育のレベルが低下してしまうのだ。

獣医師試験は、当然ながらノートとペンだけで勉強できるものではない。
正確な実技を身につけるため、大学でしっかりと実習を受けることが
必須となる。
しかし、教育レベルが低下すると、それが極めて難しくなる。
専門性が高いため、獣医師試験の合否は大学教育のレベルに左右される、
と言ってよいだろう。

しかも、無駄に学部が増えると、本来充実した環境にあった大学の教員の
雑事が増える可能性がある。
学会の運営も変更が生じたりと、あらゆる点において「本来やらなくても
よいこと」が無意味に増えてしまうのだ。
これは日本の獣医学部全体の地盤沈下につながる。
それを山本幸三は全く理解していない。

利益を追求する民間企業が、事業を拡大するのとは訳が違う。
「教育のレベルの維持」「獣医師のレベルの維持」が大前提として
存在しており、それを後世に伝承していかなければならない。
まさに「公」のために存在していた規制であり、それを総理大臣の「私情」で
潰されるわけにはいかないのだ。

昨日、その日本獣医師学会が記者会見を行い、獣医学部新設による
全国展開は重大な問題を抱えている旨を発言していた。
安倍や山本は、あの発言に反論できるのだろうか。

「加計問題」のみならず、様々な問題や不祥事において、自民党議員の
「その場しのぎ発言」が相次いでいる。
政治家は公人なので、その発言には責任が伴う。
発言を撤回しない限りは、その発言の内容は永続的に有効だし、
撤回したとしても納得しうる説明がなければ、考えが変わっていないと
見做されても仕方がない。

民主主義を支えるのは徹底した議論であり、政治家というものは
国民の代議士として議論を行うのが仕事である。

よって、「言葉のプロ」でなければならない。
そこまでプロ意識を抱いている政治家が、今の自民党にどれだけ存在
するだろうか。